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セント ジョーンズ ワート(ハイペリカム)

○ キャリアオイル ○

名前 セント ジョーンズ ワート(ハイペリカム)
St.John's wort , HYPERICUM
学名 Hypericum perforatum Linnaeus
科名 オトギリソウ科
和名 弟切草(オトギリソウ)
抽出部分 つぼみと花
抽出方法 浸出法


原産地・分布・生産地域
原産はイギリスとフランスです。

香り、色および特徴
深い赤色をしています。
これは有効成分であるハイペリシンによるものです。
他の多くの精油と同様、収穫時期によって成分の含有量が異なります。

傷の治癒には、つぼみの時。
抗ウィルスの活性作用が高いのは、花の開花直後。
最大の抗欝(うつ)効果を持つのはある時期の果実、もしくは種子の槊です。


活性成分
モノテルペン類、セスキテルペン類。

身体への効能・効果・効用
神経組織が破損している傷の治癒に。
傷瘡、潰瘍、創傷に。
じんましんに。

神経痛、座骨神経痛、結合組織炎に。
痛風、リューマチに。

日焼けを含む、火傷と炎症に。
皮膚の温度を下げます。
カレンデュラと1対1で混合されたオイルは、挫傷と打撲に効果的です。

夜尿症の、腰へのマッサージに。
痔、ヘルペスに。
不安に、抗うつに、胃の不調に。
また不眠にも効果があります。
「うつ病患者が薬よりもセントジョーンズワートのエキスに反応した」
という論文もあります。(Linde et al 1996)

エキスは、ドイツでは医薬品として認可、販売がされています。


注意・禁忌
適切に利用すれば問題はありません。
しかし過剰な使用は避けてください。
過敏な方の皮膚アレルギーの原因となる場合があります。
これは日光に当たると悪化します。

葉からのハーブティーの飲用によっても起こる場合が、まれにあるようです。

生活の木 セントジョーンズワートオイル(浸出油) 25ml
生活の木■□■ 
ヴィ・アローム ベースオイル・セントジョーンズワートオイル 50ml
ヴィ・アローム■□■ 
メドウズ ベースオイル セントジョーンズワート
メドウズ■□■ 

【 ■□■はポップアップ(別の画面)、写真は同じ画面で移動します。 】



ちょこっと小話を(^-^)b
この植物の現在行われている使用法の起源は、
なんと2000年前にまで遡る事が出来るそうです!

でもいったい、セント ジョーンズっていったい誰なんでしょう。
そう思いましたので、すこし調べてみました。

“セント ジョーン”とはキリスト教での“聖ヨハネ”。イエスに洗礼を施した人でもあります。
ですが時の領主、ヘロデの結婚を非難したために捕らえられ、処刑されてしまいました。

この話を元に後年オスカー ワイルドは、あの有名な戯曲「サロメ」を書き上げました。
(筋書きおよび人物描写は、もともとの話とはかなり違っています。
“サロメ”という名前も伝承によるものです。
実際、新約聖書には現れません。)

彼とこの植物、またイエス キリストとこの植物には様々な伝説があります。
十字軍の遠征の時には“イエスの奇跡の草”とも呼ばれ、
兵士達は傷や打ち身の治癒に用いました。
そして聖ヨハネの日、彼の誕生日である6/24頃にこの花が満開になる事から、
伝説と結び付けられて“セント ジョーンズ ワート”と呼ばれるようになりました。
(ワート:wort。中世英語のwyrtから派生し、根、薬草、植物を意味する。)

さて、和名の“弟切草”です。
こちらには平安時代の悲しい伝説が残っていました。

「昔々、あるところに鷹匠を生業とする兄弟がいました。
そしてこの植物を、鷹の傷薬として、二人の秘密にしていました。
ところがある日、弟がこの秘密を他の人に漏らしてしまったのです。
兄はこの事を許せずに、とうとう弟を切り殺してしまいました。
その時飛び散った血が、この植物の花や葉に残ってしまったのです。」

とてもすばらしい植物なのに、なんだか悲しい伝説が多いですね。


でもこの植物には魔除けの力、魔術から身を守る力があるそうです。
邪悪な精霊や悪魔を寄せ付けないよう、出入り口や窓に吊るされていました。

そして、予言する力も持つそうです!
未婚の女性の方。聖ヨハネの日の前夜、枕の下に置いて眠ってください。
未来の旦那さんが夢に現れるそうですよ^。^





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