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ローズウッド / ボア ド ローズ
エッセンシャルオイル(精油)
ローズウッド / ボア ド ローズ ROSEWOOD / BOIS DE ROSE
学名: Aniba rosaeodora
科名: クスノキ科
種類: 樹木
抽出部分: 木部
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産はアマゾン地域です。
主な生産地はブラジル、ペルーなどです。
仏領ギニアで一時期、良質のものが生産されていました(カイエンヌ)。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ウッディー系
無色から淡い黄色をしています。
とても甘い、ウッディーな、フローラルな、かるくスパイシーな香りがします。
ノート(香りの種類): トップ~ミドルノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
リナロール(カイエンヌ産90~97%、ブラジル産80~90%)、
ゲラニオール、ネロール、テルピネオール、シネオール、シトロネラル、
ジペンテン、リモネン、ピネンなどです。
◎ 心への癒し ◎
神経の緊張と、ストレスに。
気分が滅入った時、精神的に疲れきった時に。
気持ちを前向きに高揚させて元気づけてくれます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
免疫系の能力が落ちている時に。
風邪、咳、発熱、感染症、免疫系刺激に。
頭痛、吐き気に。
○ 肌へ ○
あらゆる肌質の、一般的スキンケアにとても役立ちます。
敏感肌、乾燥肌、しわ、艶のない肌に。
にきび、皮膚炎、傷跡、傷に。
緩やかな治癒力があります。
♀ 女性と男性のために ♂
催淫作用がありますので不感症や性的不調に。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、強壮、催淫、頭部機能(頭脳明晰化)促進、刺激(免疫系)、
抗痙攣、おだやかな鎮痛、細胞生長促進、組織再生、デオドラント、
抗菌、消毒、消臭、殺菌、殺バクテリア、殺虫作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
特にありません。
劇的な治癒力はありませんが、そのぶん使用するのに穏やかで、
安全なエッセンシャルオイルの一つです。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
殆んどのオイルと相性が良いでしょう。
サンダルウッド(白檀)、シダーウッド、フランキンセンス(乳香)、
ローズ、パルマローザ、ゼラニウム、パチュリー、プチグレン、
ベチバー、ローズマリー、コリアンダーなどと合うでしょう。
特にシトラス/ウッディー/フローラル系のエッセンシャルオイルと合います。
これらの精油とブレンドすると、ローズウッドがボディーノートとなってブレンドにこくを与え、
鋭い香りをなくしたり香りの輪郭にまろやな柔らかさを生みだします。
ローズウッドオイルがアロマセラピーに導入されたのは、比較的最近です。
このバラの香りがする木は、主にフランスで
建造物、彫刻、雑貨品などに良く用いられていました。
現在はかなりの量のローズウッドが、日本にも輸出されているそうです。
ローズウッドははじめ、仏領ギアナからヨーロッパへ船積みされて蒸留されていました。
しかし運賃の暴騰により、現地での蒸留産業が勃興します。
そして現在は豊富に野生しているブラジルで多く生産されており、
南米の熱帯雨林で大量に伐採されている樹木の一つにあたります。
ブラジル政府はこの木の絶滅を防ぐためにこのような政策を、
“この木を一本伐採するならば必ず替わりに新しい木を一株植樹する”
というように蒸留業者に法律で命じています。
ちなみにカイエンヌ産ローズウッドの精油は、
わずかにスズランを思わせるような香りがするそうです。
成分組成の微妙な違いによるものなのでしょう。
【 管理人の印象 】
甘いのですがあっさりとしており、軽そうでしっかりとした感じの香りです。
何と言えば良いのでしょう、ウイットに富んだ香り?
高級家具などの材木としても有名ですね。
また楽器にこの木が使われることもあります。
オーボエという、クラリネットに似た木管楽器をご存知でしょうか。
普通はグラナディラという木が使われ、真っ黒な楽器です。
そして少ないながらも、中にはローズウッド製ものがあります。
私の親友が以前に使用していましたが、外観もローズウッドの上品な美しい赤茶色、
室内楽に向く、やわらかく暖かい音色が印象的な楽器でした。
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