キャリアオイル web辞典 > ラベンダー (真正ラベンダー L .angustifolia / L .officinalis)
ラベンダー (真正ラベンダー L .angustifolia / L .officinalis)
エッセンシャルオイル(精油)
ラベンダー (真正ラベンダー / トゥルーラベンダー)
LAVENDER (TRUE LABENDER)
学名: Lavandula angustifolia
L. Officinalis / L. vera
科名: シソ科
種類: 低木
抽出部分: 花の咲いた先端、葉、茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法
(溶剤抽出法でアブソリュートおよびコンクリートも得る場合もあります。)
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は地中海地方です。現在は世界中で栽培されています。
エッセンシャルオイルはフランスが有名です。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ハーブ(ハーバル)系
淡い黄色から無色です。
フローラルな、軽い、ソフトな、柔らかく熟したような、クラシックな、
くっきりとしたハーブ調の香りがあります。
ノート(香りの種類): トップノート
香りの度合い: 中~強
【 主要成分 】
酢酸リナリル(最高40%)、リナロール、ラバンドゥロール、酢酸ラバンドゥリル、
テルピネオール、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、カリオフィレン、
リモネン、ピネン、オシメンなど、100種類以上にものぼります。
また産地により成分内容は若干、変化します。
ラベンダーには何種類かケモタイプがあります。
また一般的には、標高が高い地域ほどエステル類が多くなるようです。
◎ 心への癒し ◎
うつ、ストレス症状やショックに。
極度の緊張、神経性の緊張に。
不眠症に。
躁うつ症的な状況に。中枢神経のバランスをとります。
また怒りを和らげ、精神的な疲労を回復させます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
頭痛、偏頭痛に。
腰痛、坐骨神経痛、筋肉痛、リューマチに。
捻挫に。
腹部の痙攣や緊張、消化不良、吐き気、疝痛などに。
喘息、気管支炎、カタル症状、喉頭炎、のどの炎症、百日咳に。
口臭に。
インフルエンザに。
○ 肌へ ○
傷、火傷に。内出血に。
にきび、膿傷、吹き出物に。
ふけに。
感作作用に。
日焼け、皮膚炎、湿疹、炎症に。
乾癬、白癬、皮疹に。
虫刺され、虫除け、しらみに。
耳痛に。
水虫に。
♀ 女性のために ♀
月経困難、月経前緊張症に。
こしけに。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、神経強壮、抗神経障害、鎮静、鎮痛、鎮痙、収斂、
刺激、強壮、発汗、発赤、強脾、利肝、利尿、駆風、鼻粘液排出、胆汁排出促進、
抗炎症、抗菌、殺菌、殺真菌、抗結核、抗ウィルス、抗リューマチ、抗けいれん、
抗毒、消毒、殺虫、駆虫、しらみ、ノミなどの駆除、
細胞防御、デオドラント、瘢痕形成、癒傷、止血、浄血、血圧降下、
催淫、月経促進、通経作用などがあります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
毒性、刺激性、感作作用はまったくありません。安全な精油です。
ただ場合によっては、特に低血圧気味の方が使用しますと
感覚が鈍化して眠くなる場合があります。
文献により“妊娠初期の数ヶ月は使用を控えたほうが良い”とされる場合もあります。
(通経作用もあるためでしょう)
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
シダーウッド、クローブ、クラリセージ、パイン、ゼラニウム、ラブダナム、
オークモス、パチョリ、ベチバーなどとも合うでしょう。
基本的に殆どのエッセンシャルオイルと相性が良いです。
中でも特に、シトラス系およびフローラル系の精油とは抜群です。
ラベンダーの精油はきっと、アロマセラピーでもっとも多く使われているオイルでしょう。
ラベンダーは時に“万能のオイル”と言われるほど、様々な効果・作用があります。
そのため1本あれば様々な用途に使うことが出来、
また原液で使う場合もあるほど、穏やかなエッセンシャルオイルです。
常に1本は常備しておくと、とても便利です。
またラベンダーといえば、例えば
スパイクラベンダー
スパニッシュラベンダー
セントマリーズラベンダー
ラバンジン
など、仲間やケモタイプが幾つかあります。
ラベンダーはまた、古くから治療や虫除けとして親しまれてきました。
ローマ人はラベンダーの消毒作用を利用して沐浴に、そして創傷をこれで洗いました。
学名Lavandulaに、その名残が見えます。
ラテン語の“Lavare(洗う)”に由来するのです。
(現代イタリア語でも“Lavare”は、“洗う、清める”という意味になります)
現在のアロマテラピーの発展にかかわりの深いフランスの科学者ガットフォセ。
彼が火傷の際にこのラベンダーオイルを偶然塗ったところ、
その皮膚治癒力、再生補助力の高さに驚かされます。
そしてそのことが彼を精油の、アロマテラピーの研究へと導かせました。
私達が使う“アロマテラピー”という名称は、彼が1928年頃、造語したものなのです。
ラベンダーはアロマテラピーを代表するエッセンシャルオイルと言えるかもしれませんね。
【 管理人の印象 】
この香り、濃厚すぎて最初は少し、苦手な感じもしました。
でも慣れてくる事で好きになった香りの一つです。
はっきりと判る、独特のハーブ系の強い香り。
甘さもありますが、くっきりとした感じもします。
どちらかといえば男性が好む香り、と聞いたことがありますが、いかがでしょうか?
あらゆるメーカーで市販されている、オーソドックスなエッセンシャルオイルです。
それだけに各メーカー、品質によって香りにかなり差があるように思えます。
質の良いエッセンシャルオイルは、驚くほど濃厚な香り。
心と身体に対して、とても強い力を持っています。
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