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ラベンダー (スパイク ラベンダー)

エッセンシャルオイル(精油)

スパイク ラベンダー SPIKE LAVENDER
学名: Lavandula latifolia / Lavandula spica
科名: シソ科
種類: 低木
抽出部分: 花の咲いた先端、葉、茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法


【 原産地・分布・生産地域 】
原産はフランスおよびスペインの山岳地帯です。
北アフリカ、ユーゴスラビア、イタリアや地中海地方でも見られます。
現在は世界中で栽培されています。
オイルは主にフランスとスペインで生産されています。

【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  
ハーブ(ハーバル)系
淡い黄色から水っぽい白色をしています。
ラベンダーと似ていますが、よりくっきりとしており、いっそうフレッシュです。
さわやかでハーブらしい香りとカンファーのような香りもします。

ノート(香りの種類): トップノート
香りの度合い:

【 主要成分 】
シネオールおよびカンホール(40~60%)、リナロール、酢酸リナリルなどです。



◎ 心への癒し ◎
うつ、極度の緊張、不眠症、神経性の緊張、ストレス症状やショックに。
中枢神経のバランスをとります。躁うつ症的な状況に。
怒りを和らげ、精神的な疲労を回復させます。
頭が重いときに、気分をすっきりとさせます。

☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
頭痛、偏頭痛に。
腰痛、坐骨神経痛、筋肉痛、リューマチ、捻挫に。
腹部の痙攣や緊張、消化不良、吐き気、疝痛に。
喘息、気管支炎、カタル症状、喉頭炎、のどの炎症、百日咳に。
スパイク ラベンダーオイルは、特に呼吸器系に効果があります。
インフルエンザに。
口臭に。

○ 肌へ ○
にきび、膿傷、吹き出物、火傷、内出血に、感作作用に。
日焼け、皮膚炎、湿疹、炎症、乾癬、白癬、皮疹、傷に。ふけに。
虫刺され、虫除け、しらみに。
耳痛に。水虫に。

♀ 女性のために ♀
月経困難、月経前緊張症、こしけに。



【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、鎮静、神経強壮、抗神経障害、鎮痛、鎮痙、刺激、強壮、発赤、発汗、
抗結核、抗ウィルス、抗リューマチ、抗けいれん、抗炎症、抗菌、
抗毒、消毒、殺菌、殺真菌、殺虫、駆虫、しらみ、ノミなどの駆除、
収斂、細胞防御、デオドラント、鼻粘液排出、胆汁排出促進、
瘢痕形成、癒傷、浄血、止血、駆風、強脾、利肝、利尿、血圧降下、
催淫、月経促進、通経作用があります。


【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
毒性、感作作用はありません。
濃度が高いと、刺激性を持つ場合があるようです。

このオイルは燃えるような、刺すような作用があるります。
身体の内外問わず、数滴で十分でしょう。


相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ローズマリー、セージ(コモン セージ)、ラバンディン、ユーカリ、ローズウッド、ラベンダー、プチグレン、パイン、シダーウッド、オークモス、パチュリ、クローブなどと合うでしょう。
スパイス系のオイルと相性が良いです。

Lavandula spica 2.jpgちょこっと小話を (^o^)

カルペパーはこのスパイク ラベンダーが
“風邪、脳出血、かんしゃく、水腫、慢性病、痙攣、発作、麻痺、
また気絶からくる頭痛に良い”と言っています。

またスパイク ラベンダーオイルとテルペンチンを1:3で合わせた物は、
“Oleum spicae”と呼ばれ、手足の麻痺、捻挫の後、硬くなった関節などに使われました。


スパイクラベンダーはかつて、スペイン全土で野生状態で生育していたのを、
農民達が刈り取って蒸留していました。
ですが1936年に内乱が起こって以来、精油の生産量が激減してしまいます。
それ以来フランスで盛んになるのです。


スパイク ラベンダーもトゥルーラベンダー同様、たくさんのケモタイプがあります。
産地で言えばフランス産のオイルはスペイン産のものよりも繊細、かつ芳香が強いようです。


スパイク ラベンダーは時に“メール(男の)ラベンダー”とも呼ばれます。





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