キャリアオイル web辞典 > ラバンディン
ラバンディン
エッセンシャルオイル(精油)
ラバンディン (ラバンジン) LAVANDIN
学名:
Lavandula x intermedia
L. flagrans / L.hybrida
科名: シソ科
種類: 低木
抽出部分:
新鮮な花の咲いた先端、葉、茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
天然のラバンディンは南フランスの山岳地帯に見られます。
主にフランスで、その他のヨーロッパでも栽培されています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ハーブ(ハーバル)系
無色から淡い黄色をしています。
さわやかな、カンファーのようなトップノート(上質は柔らかいです)、
ウッディー調のハーブらしいアンダートーンがあります。
甘く、しみわたるような、くっきりとした、ラベンダーに似た香りがします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
酢酸リナリル(30~32%)、
ラバンドゥロール、テルピネオール、リナロール、シネオール、
カンフェーン、ピネン、ジペンテン、リモネン、オシメンなどです。
◎ 心への癒し ◎
ストレス症状やショックに。
極度の緊張、神経性の緊張、不眠症に。
中枢神経のバランスをとります。
うつ、躁うつ症的な状況に。
怒りを和らげ、精神的な疲労を回復させます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
頭痛、偏頭痛に。
腰痛、坐骨神経痛、筋肉痛、リューマチ、捻挫に。
腹部の痙攣や緊張、消化不良、吐き気、疝痛に。
喘息、気管支炎、カタル症状、喉頭炎、のどの炎症、口臭、百日咳に。
インフルエンザに。
○ 肌へ ○
にきび、膿傷、吹き出物、火傷、内出血に、感作作用に。
日焼け、皮膚炎、湿疹、炎症、乾癬、白癬、皮疹、傷に。ふけに。
虫刺され、虫除け、しらみに。
耳痛に。水虫に。
♀ 女性のために ♀
月経困難、月経前緊張症、こしけに。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、神経強壮、抗神経障害、鎮静、鎮痛、鎮痙、収斂、
刺激、強壮、発赤、発汗、抗炎症、消毒、抗菌、殺菌、殺真菌、
抗結核、抗ウィルス、抗リューマチ、抗けいれん、抗毒、
細胞防御、駆風、デオドラント、催淫、鼻粘液排出、胆汁排出促進、
瘢痕形成、癒傷、浄血、
月経促進、通経、止血、強脾、利肝、利尿、血圧降下、
殺虫、駆虫、しらみ、ノミなどの駆除作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
毒性、刺激性、感作作用はありません。安全な精油です。
ただ真正ラベンダーよりも若干、リラックスおよび鎮静させる力は弱いです。
その代わりにラベンダーよりも浸透性に優れ、発赤作用も強く、
呼吸器、循環器、筋肉の症状には向いています。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
クローブ、ベイ リーフ、シナモン、シトロネラ、サイプレス、
パイン、クラリセージ、ゼラニウム、タイム、パチョリ、ローズマリー、
イモーテル、オレンジ、カモミール、ジャスミン、レモン、
特にライム、ベルガモットなどと合うでしょう。
シトラス系のオイルと相性が良いです。
真正ラベンダー(L.angustifolia)とスパイクラベンダー(L.latifolia)が
かけ合わさって出来た品種。
ラバンディンは真正ラベンダー、スパイクラベンダーよりも丈夫です。
またエッセンシャルオイルの量も多く採れます。
現在、食品、香料など様々な分野でも使われています。
また天然のリナロール、酢酸リナリルの原料にもなります。
以前は真正ラベンダーの香りを補強するために用いられていました。
このページのトップへ↑
{ アロマテラピー♪アロマセラピー }トップページへ↑↑