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ミルラ (没薬)

エッセンシャルオイル(精油)

ミルラ (没薬) MYRRH
学名: Commiphora myrrha
科名: カンラン科
種類: 低木
抽出部分: 天然のミルラ:樹脂部分
抽出方法: 水蒸気蒸留法


【 原産地・分布・生産地域 】
原産はアフリカ北東部およびアジアの南西部、特に紅海周辺になります。

【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  

淡い黄色から琥珀色をしています。
温かい、甘い、バルサム調の、スパイス調の、
スモーキーな、麝香を思わせるような香りがします。

ノート(香りの種類): ベースノート
香りの度合い:

【 主要成分 】
ヒーラボネン、リモネン、ジペンテン、ピネン、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、
クミンアルデヒド、カジネン、ミロール酸などです。



◎ 心への癒し ◎
気力の衰え、無気力に。

☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
風邪に。
乾燥作用があります。肺の中の粘液過多に。
喘息、気管支炎、カタル症状、咳、咽頭の炎症に。
歯肉炎、口内炎、声枯れに。
関節炎に。
下痢、消化不良、腹部の膨張感、食欲不振に。
痔に。
水虫に。

○ 肌へ ○
しわ、あかぎれ、ひびに。
湿疹、白癬に。
老化肌に。
外傷に。

♀ 女性のために ♀
無月経、こしけに。
かゆみ、カンジタ症に。



【 アロマテラピーでの作用 】
鎮静、(消化器系・肺)鎮静、鎮痛、活性、強壮、発汗、
抗カタル、抗炎症、抗微生物、抗菌、殺菌、殺真菌、消毒、
粘液過多治療、利尿、去痰、健胃、駆風、癒傷、瘢痕形成、
デオドラント、収斂、子宮強壮、月経促進作用があります。


【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
通経・月経促進作用がありますので、妊娠中は使用しないでください。
また濃度が高すぎると、毒性を生じる事があります。
その他の刺激性、感作作用はありません。

ミルラ(没薬)は揮発後、樹脂状に変化します。
その為キャップの部分が固まってしまい、非常に取り難くなります。
時折、緩めた方が良いでしょう。



相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
フランキンセンス(乳香)、サンダルウッド(白檀)、ベンゾイン(安息香)、
オークモス、サイプレス、ジュニパー、パイン、
マンダリン、ゼラニウム、パチョリ、タイム、ラベンダー、クローブ、ミント系などです。
またスパイス系と相性が良いでしょう。

Commiphora myrrha 2.jpgちょこっと小話を (*'-')

“Myrrh” という名はアラビア語の“Murr:苦い”に由来します。

樹脂は、幹の裂け目や傷から滲み出し、赤褐色の塊になります。
昔はヤギ飼い達が、ヤギがこの木の幹をかじったりした後、
ヤギのあごひげにくっついた樹脂を集めたそうです。


古代エジプト人は、ミルラ(没薬)を“プン”と呼び、
太陽に捧げるため、毎日正午に焚いたといいます。
そしてコリアンダーや蜂蜜と合わせて軟膏を作り、疱疹の治療をしました。
ほかにも化粧品、特にフェイシャルパック用に用いられたようです。

また、有名なミイラ作りにも欠かせませんでした。


“没薬”は旧約聖書にも記されています。
生まれたばかりのイエス キリストへの捧げものとされた、という件が有名でしょう。

ミルラ(没薬)は古くから広く知られ、様々な人々に使われてきました。


【 管理人の印象 】

主張しすぎない、それでいて個性のある香り。
柔らかすぎず、硬すぎず。個人的には落ち着く、好みの香りの一つです。
友人でお寺の香り、と評した人もいました。

注意にも書きましたが、この精油はガチガチに固まります。
本当に毎回、ふたを開けるときに苦労するオイルです。

また、色がとても濃いエッセンシャルオイルの一つ。
芳香浴などの際には衣服に付かないよう、気をつけてください。


2aroma.jpgこちらの ミルラ(没薬) は、お勧めです。





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