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マートル
エッセンシャルオイル(精油)
マートル MYRTLE
学名: Myrtus communis
科名: フトモモ科
種類: 潅木
抽出部分: 葉と小枝(場合によって花も)
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は北アフリカになります。現在はヨーロッパでも、
また地中海地方では全域で見る事が出来ます。
精油の生産は主にスペイン、イタリア、チュニジア、モロッコ、コルシカ、
フランス、オーストリア、ユーゴスラビアなどで生産されています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】
淡い黄色からオレンジ色をしています。
さわやかな、フレッシュな、ユーカリのような甘いハーブ調の、
カンファー調の、染みとおるような香りがします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 中~強
【 主要成分 】
シネオール、ネロール、ミルテナール、ピネン、ゲラニオール、ミルテノール、リナロール、
カンフェン、ジペンテンなどです。
◎ 心への癒し ◎
怒りを沈静させると言われます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
風邪、インフルエンザに。
感染症に。
鼻づまりに。
喘息、気管支炎、慢性の咳に。
カタル症状に。
結核に。
下痢、赤痢に。
膀胱炎および尿道炎に。
○ 肌へ ○
にきび、脂性肌に。
うっ帯を起こした肌に。
おでき、挫傷に。
毛穴の開きに。
痔に。
♀ 女性のために ♀
白帯下に。
子宮の強壮に。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗カタル、泌尿器系および肺の消毒、鎮痛、鎮静、収斂、殺菌、去痰、正常化、駆風、
殺寄生虫、殺菌作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
長期の使用は粘膜を刺激する事もあるようですが、一般的には穏やかな精油です。
子供の咳や胸部疾患などにも良いでしょう。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ベルガモット、ラバンディン、ラベンダー、ローズマリー、クラリセージ、ヒソップ、
ベイリーフ、ローレル、ジンジャー、クローブ、カルダモン、コリアンダー、スペアミント、タイム、
ティートリー、ディル、ライム、レモン、レモングラス、ローズウッドなどの精油と合うでしょう。
エジプト人は顔面の痙攣症(チック)を和らげるために、マートルを使っていたそうです。
ローマ人は呼吸器系および泌尿器系に対する万能薬と、とらえていました。
またギリシャでは催淫剤として有名でしたし、
香水やスパイスを効かせたワインにも用いられました。
ディオスコリデスはマートルの葉をワインに漬けて作ったエキスで、
肺、膀胱などの炎症に処方しています。
オリンピックでは競技の勝利に対してマートルの葉で出来た冠も授けられました。
マートルは旧約聖書にもとりあげられています。
結婚式の髪飾りなどにも加えられたり、16世紀ごろに作られたスキンケアローション
”エンジェル水”では主要成分で用いられるなど、昔から幅広く親しまれてきました。
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