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ベンゾイン (安息香)

エッセンシャルオイル(精油)

ベンゾイン(安息香)<☆スマトラ産 ★タイ産> BENZOIN
学名: Styrax benzoin
科名: エゴノキ科
種類: 樹木
抽出部分: 樹脂
抽出方法: 溶剤抽出法


【 原産地・分布・生産地域 】
原産はアジアの熱帯地方です。
“スマトラベンゾイン”はスマトラ、ジャワ、マレーシアで、
“シャム(タイ)ベンゾイン”はラオス、ベトナム、カンボジア、中国、タイで生産されます。

【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  

☆スマトラ産ベンゾイン(安息香)樹脂
灰茶色で赤みの筋があり、エゴノキの香がします。
ベンゾインアーモンドと呼ばれるものが最高級品です。

★タイ産ベンゾイン(安息香)樹脂
形状は小石のようで、オレンジがかった茶色です。
甘いバニラの様な、バルサムの様な、レジンの様な、濃厚な、強い香がします。

ノート(香りの種類): ベースノート
香りの度合い:

【 主要成分 】
☆スマトラ産:主に桂皮酸コニフェリルおよびスマレシノル酸、
ベンゾイン酸、桂皮酸、スチレン、バニリン、ベンズアルデヒド

★タイ産:主にベンゾイン酸塩コニフェリル(65~75%)、
ベンゾイン酸、バニリン、シアレシノル酸および桂皮酸ベンゾエート



◎ 心への癒し ◎
悲しんでいる人、孤独な人、抑うつ的な人に慰めを。
緊張とストレスの緩和に、また消耗しきった情緒的な状態を楽にしてくれます。
気持ちの上でも実際の面(心臓、循環)でも温熱、そして強壮作用があります。
多幸感をもたらしてくれます。
自分と世間との隔たりを埋め、壁をを取り除いてくれます。

☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
痛み一般ならびに関節炎に。
通風、循環不全、リューマチに。
呼吸器系の不調に。
喘息、気管支炎、悪寒、咳、疝痛、喉頭炎に。
膀胱炎に。
血糖値を抑制する働きがありますので、糖尿病に役立つといわれています。
口内腫瘍を好転させます。
インフルエンザに。

○ 肌へ ○
あかぎれに、また吹き出物、しもやけ、かゆみなどに。
傷、腫瘍、皮膚炎に。

♀ 女性と男性のために ♂
性的障害の改善に。



【 アロマテラピーでの作用 】
強心、、鎮静、去痰、収斂、消毒、癒傷、駆風、利尿、
頭脳明晰化抗菌、抗炎症、抗酸化、止血作用があります。


【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
基本的には無害で非刺激性ですが溶剤を使用しているため、過敏症の方は注意してください。
感作作用をおよぼす場合があります。
眠気を誘う効果をしめすので、集中力を必要するときには使用を避けてください。


相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ミルラ(没薬)、サンダルウッド(白檀)、フランキンセンス(乳香)、サイプレス、
バルサム コパイバ、ジュニパー、ラべンダー、コリアンダー、
ローズ、ジャスミン、プチグレン、オレンジ、ベルガモット、レモンなどと合うでしょう。
スパイス系のオイルと相性が良いです。

Styrax benzoin 2.jpgちょこっと小話を (^o^)

東洋では何千年にもわたって、薬や香に使われてきました。
昔は、悪霊を追い払う力があると考えられ、よく薫香や燻蒸で用いられました。。


呼吸器系の症状に使われるフリアース(フライヤーズ)バルサム。
これの成分にはこのベンゾインのチンキが含まれます。

また昔のオードトワレ“ヴァージンミルク”。
ラベンダーなどと共に、このベンゾイン(安息香)が配合されていました。

現在でも香水の揮発保留材、保存料として作用されます。


その他、食品の分野では酒類やソフトドリンクなどに主に使われています。





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