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ブラックペパー / ブラックペッパー

エッセンシャルオイル(精油)

ブラック ペパー(クロコショウ) BLACK PAPPER
学名: Piper nigrum
科名: コショウ科
種類: 低木
抽出部分:
未熟な実を乾燥させ、砕いたもの

抽出方法: 水蒸気蒸留法


【 原産地・分布・生産地域 】
原産はインド南西部です。熱帯諸国で大幅に栽培されています。
精油はヨーロッパやアメリカでも、乾燥果実を輸入して作られています。

【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  
スパイス系
白っぽい色から淡いオリーブ色をしています。
さわやかな、ドライな、スパイシーな、温かい、木質の、
樟脳のような、フレッシュな、官能的な、鋭い香りがします。

ノート(香りの種類): ミドル~ベースノート
香りの度合い:

【 主要成分 】
主にモノテルペン類(70~80%)、セスキテルペン類(30~20%)です。
ツジョン、ピネン、カンフェーン、サビネン、カレン、ミルセン、リモネン、
フェランドレン、カリオフィレン、フェノール類、オイゲノール、
ミリスチシン、サフロール、酸化化合物などです。



◎ 心への癒し ◎
刺激作用が強く、神経と心を強化します。
スタミナと、そして冷めた心を温めてくれるでしょう。

☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
筋肉痛、筋肉の不調(アトニー)、こり、捻挫に。
関節炎、リューマチに。
神経痛に。
循環不全に。
風邪、インフルエンザ、ウイルス、感染症に。
カタル症状、悪寒を感じた時に。
便秘、疝痛、下痢、腹部の膨張感に。
胸焼け、吐き気に。
食欲不振に。
貧血に。

○ 肌へ ○
霜焼けに。



【 アロマテラピーでの作用 】
鎮痛、鎮痙、解毒、発汗、(神経・循環・消化器系)刺激、強心、
利尿、制吐、解熱、発赤、強壮消毒、抗毒、抗菌、殺菌、殺バクテリア、
食欲増進、消化促進、健胃、緩下、駆風、催淫作用があります。


【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
発赤作用があるため、濃度が高いと刺激性があります。
ブレンドは1%以下にしてください。
また、ひんぱんの使用は肝臓を過度に刺激する場合もあります。

毒性、感作作用はありません。


相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
フランキンセンス(乳香)、サンダルウッド(白檀)、サイプレス、パルマローザ、
ゼラニウム、バジル、ラベンダー、ローズマリー、マジョラム、
イランイラン、グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなどの精油と合うでしょう。
スパイス系およびフローラル系の精油と合います。
ただしブレンドの際はブラック ペパーをごく少量にしたほうが良いでしょう。

Piper nigrum 2.pngちょこっと小話を ( ^ー^)♪

コショウといえば、古くから珍重されたスパイスです。

古代ローマでは、租税が貨幣の替わりにコショウで支払われました。
またトルコ人は国土内を通過するコショウに、高額の税金をかけました。


中世は大航海時代。
コショウをはじめとする香辛料の獲得が目的であった事は有名です。
インドとヨーロッパをめぐる胡椒貿易をめぐっては、
オランダ、フランス、ポルトガルの間で海戦まで起こったほどです。
その結果、ポルトガル人は19世紀にいたるまでこの貿易を独占しました。

香辛料というものは当時、今では想像出来ないほど貴重なものでした。



コショウは伝統的に、様々な症状にも使われます。
ギリシャでは間欠性の熱病、胃の強壮などにも使われました。

インドでは4000年以上も昔から、泌尿器疾患や肝臓病の治療に用いられ、
また中医方ではコレラ、マラリア、赤痢、下痢、その他消化器系の症状にも使われました。



その他に…インドの托鉢僧は1日に大変な距離を歩くそうです。
そして7~9粒を日々口にするそう。
とても強い忍耐力が養われるそうです。

2aroma.jpgこちらの ペッパー 、お勧めです。





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