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バレリアン
エッセンシャルオイル(精油)
バレリアン VALERIAN
学名: Valeriana fauriei
科名: オミナエシ科
種類: 草木
抽出部分: 根茎
抽出方法:
☆水蒸気蒸留法 / ★溶剤抽出法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産はヨーロッパからアジアの一部にかけて。
現在、北米においては帰化しています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ハーブ(ハーバル)系
☆オリーブ色から茶色をしていますが、熟成の度合いと共に濃くなります。
温かい、ウッディな、バルサム調の、ムスク調の、土のような、緑の香りがします。
★オリーブブラウン色をしています。粘質。
甘く苦い、ウッディな、バルサム調で緑の香りがします。
ノート(香りの種類): ベースノート(とれたて精油には緑のトップノートも有り)
香りの度合い: 非常に強い
【 主要成分 】
主成分は酢酸ボルニル、イソバレレイト。
その他バレリアナル、イソバレレイトオイゲノール、ボルネオール、
パチョリアルコール、カリオフィレン、ピネン、ペンタノン、ヨノンなどです。
◎ 心への癒し ◎
緊張感、焦燥感に。
不眠症に。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
神経性の消化不良に。
偏頭痛に。
【 アロマテラピーでの作用 】
鎮静、中枢神経の抑制、催眠、穏やかな鎮痛、鎮痙、
ふけ防止、利尿、殺菌、駆風、血圧降下および正常化、健胃、殺バクテリア作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
場合により感作作用があります。また大量の使用により頭痛、動揺などが、
時には妄想を引き起こすこともあるようです。
使用量には注意、控えめに、1ヶ月以上の長期間に亘っての継続使用はしないでください。
なお毒性および刺激性はありません。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
パチュリ、ラベンダー、マンダリン、プチグレン、ローズマリー、
シダーウッド、パイン、コスタス、オークモスなどと合うでしょう。
バレリアンは世界中に150種類もの仲間があります。
(聖書にも名高いスパイクナードは、近縁種であると考えられています)
そしてこれだけ種類があると、成分も東洋と西洋では若干違ってくるようです。
例えば日本のV. officinalis(吉根草)とインディアンバレリアンV. wallichiiを比べてみますと、
前者は木のような、後者は麝香のような香りが目立ちます。
西洋ではバレリアンを使って神経性の緊張、不眠症、偏頭痛、月経困難症、
腸の疝痛、コレラ、癲癇、諸皮膚症状と様々な処方がなされてきました。
中国でも風邪、月経関連の症状、内出血、背中の痛み、擦り傷などに使われました。
VALERIANの由来はラテン語のValereから来ています。
(現代イタリア語Valereでは“優れている、尊い、極めて貴重である”などの意味があります)
中世においてはオールヒール(全てが治る)ハーブとされていました。
(Valereは英語のval~やvail~、例えばValue(価値)など語源にもあたります)
バレリアンは1.5mにもなる多年草。
真っ直ぐな茎、紫がかった白い小さな花をたくさん咲かせる、強い芳香を持つ植物です。
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