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パチョリ
エッセンシャルオイル(精油)
パチョリ (パチュリ) PATCHOULI
学名: Pogostemon cablin
科名: シソ科
種類: 低木
抽出部分: 葉を乾燥させたもの
普通はいったん発酵させてから乾燥させます。
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産はインドネシアとフィリピンです。
栽培は熱帯地方のほか、南米、インド、中国でも行われます。
また精油の蒸留はヨーロッパやアメリカでも行われています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ハーブ(ハーバル)系
琥珀色から濃いオレンジ色をしています。粘質です。
甘く、豊かな、ハーブらしい、土のような、エキゾチックな、
スパイシーな、ムスクのような、力強い香りがします。
ノート(香りの種類): ベースノート
香りの度合い: とても強い
【 主要成分 】
パチョリアルコール(約40%)、ポゴストール、ブルネソール、ノルパチュレノール、
パチュレノール、ブルネセ、パチュレン、安息香アルデヒド、シンナミックアルデヒドなどです。
◎ 心への癒し ◎
神経疲労に。
ストレス症状に。
無気力感に。
○ 肌へ ○
にきび、滲出液のある湿疹に。
脂性の髪・肌に。
乾燥肌に。
ヘアケア、ふけに。
ひび、あかぎれ、しわに。
毛穴の広がりに。
たるんだ皮膚を引き締めます。
皮膚炎に。
傷、擦り傷、蛇の咬傷に。
水虫、菌類による感染症に。
虫除けに。
♀ 女性のために ♀
不感症に。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、強壮、催淫、神経鎮静、神経刺激、
抗炎症、抗ウィルス、殺癬、抗真菌、抗毒、消毒、抗菌、殺菌、
収斂、制吐、駆風、瘢痕形成、消臭デオドラント、
健胃、消化促進、利尿、解熱、疾患予防作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
少量で鎮静、多量の使用で刺激効果をあらわします。
また使いすぎると食欲不振、不眠、神経系の発作などを
引き起こす場合がありますので、ご注意ください。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ラブダナム、ベチバー、サンダルウッド(白檀)、シダーウッド、オークモス、カシア、
ローズ、ネロリ、ベルガモット、ゼラニウム、クローブ、ラベンダー、
オポパナックス、クラリー セージ、レモングラス、ジンジャー、パイン、ブラック ペパー、
エレミ、ガルバナム、ミルラ(没薬)、フランキンセンス(乳香)、ローズウッドなどです。
オリエンタル調のエッセンシャルオイルと良く合います。
“パチュリ”の名前は、インド北部の言語に由来するようです。
また学名のPogostemonは、ギリシャ語から、
“pogon:あごひげ” と “stemon:雄しべ” に由来します。
香草として昔から有名で日本、中国、インド、マレーシアなどの地域では
長い間医療などにも使われてきました。
日本とマレーシアではまた、蛇の咬傷に名高い解毒剤でした。
インドでは肌着を香らせたり虫除けに、パチュリで作ったサシェを使うことがあります。
パチュリはオリエンタルタイプの香水の保留剤として使われます。
1960年代にはサンダルウッド(白檀)やジャスミンと共に、大流行しました。
パチョリオイルの偽者に、ジャバ パチョリP. heyneanusの精油があります。
実際にお互い、とても近い種です。
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