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バイオレット
エッセンシャルオイル(精油)
バイオレット (ニオイスミレ) VIOLET
学名: Viola odorata
科名: スミレ科
種類: 草花
抽出部分: 新鮮な☆花と★葉
抽出方法: 溶剤抽出法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産はヨーロッパからアジアの一部にかけて。
現在は世界中で観葉植物として見られます。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 フローラル(フラワー)系
☆ 花のアブソリュートは黄緑色をしています。粘質です。
甘い、豊かな花の香り、スミレの花の香りがします。
★ 葉のアブソリュートは深緑色をしています。粘質です。
強い緑の、甘い、ドライな、枯れ草のような、繊細な花の香りがします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
ベンジルアルコール、ヘキシルアルコール、パルモン、ヨノン、オイゲノール、
ノナジエナール、ビオラクエルシチン、サリチル酸など。
◎ 心への癒し ◎
神経疲労に。
怒りや不安に。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
不眠症に。
頭痛、めまいに。
気管支炎、カタル症状に。
口およのどの炎症に。
循環不全に。
痛風、リューマチに。
線維症に。
膀胱炎に。
二日酔いに。
○ 肌へ ○
ニキビ、湿疹に。
毛穴のきめに。
糸状静脈に。
傷に。
♀ 女性と男性のために ♂
催淫作用がありますので、性的な障害に。
【 アロマテラピーでの作用 】
鎮静、おだやかな鎮痛、鎮咳、循環器系刺激、去痰、利尿、緩下、消毒、
抗炎症、抗リューマチ、抗胸部感染、肝臓鬱血防止、催吐、催淫作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
場合によっては感作作用がありますが、毒性および刺激性はありません。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ベンゾイン(安息香)、サンダルウッド(白檀)、フランキンセンス(乳香)、
オレンジ、グレープフルーツ、レモン、シトロネラ、クラリー セージ、バーベナ、
ラベンダー、タラゴン、クミン、ホップ、バジル、
ローズ、チューベローズ、ボローニア、ヒアシンスなどと合うでしょう。
フローラル(フラワー)系のエッセンシャルオイルと相性が良いです。
スミレは古代のギリシャにおいては豊穣の象徴でした。
アテナの紋章にも取り入れられていたほどです。
またローマ人たちも、バイオレットを尊んでいました。
学名のViolaは現代イタリア語でも
“ すみれ(特にニオイスミレ)、すみれ色、紫 ”
という意味があります。
ちなみに皇太子の弾いていらした楽器のビオラも、同じつづりですね。
アングロサクソン人はスミレが悪霊を払うと信じており、
またケルト人は化粧品として使用していました。
(ヤギの乳に花を浸して使ったそうです)
歴史上の人物もバイオレットの香りを好んでいます。
マリー アントワネットも好みました。
またナポレオンも自派の党を象徴する香りとしました。
香水産業ではパルマとビクトリアという2種類が用いられ、
時に応じてその人気は移り変わりました。
実際にエッセンシャルオイル用にもこの2種が栽培されています。
現在、香水の原料としてはグラース地方が有名です。
またイタリアや中国でも栽培されています。
バイオレットは花も草も、香料および薬草として長い歴史を持つ植物です。
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