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ネロリ (オレンジブロッサム:オレンジ花)
エッセンシャルオイル(精油)
ネロリ (オレンジブロッサム:オレンジ花)
NEROLI (ORANGE BLOSSOM : ORANGE FLOWER)
学名:
Citrus vulgaris / C. bigaradia
C. aurantium var. amara
科名: ミカン科
種類: 低木
抽出部分: 花
抽出方法:
☆ 水蒸気蒸留法 ★ 溶剤抽出法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は極東地域になります。
主な産地はイタリア、チュニジア、モロッコ、エジプト、アメリカ、
そして一番有名なのが、フランスです。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 フローラル(フラワー)系
☆ 淡い黄色です。熟成すると、濃い色になります。
軽く、甘い、テルペン調の、繊細な、ソフトな、
華やかな、温もりのある、フローラル調の香りがします。
★ 褐色からオレンジ色をしています。
さわやかな、繊細な、豊かな、温かい、甘い、フローラル調の香りがします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 中~強
【 主要成分 】
リナロール(約34%)、酢酸リナリル(6~17%)、リモネン(約15%)、
ピネン、ネロリドール、ゲラニオール、ネロール、
アントラニル酸メチル、インドール、シトラール、ジャスモンなどです。
◎ 心への癒し ◎
不安、うつ症状に。
神経性の緊張に。
情緒不安定に。
ショック、ストレス症状に。
不眠症に。交感神経を鎮静させます。
感情に関する症状に、また精神的な原因による諸症状に、
特に効果のあるとされているエッセンシャルオイルです。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
心臓の動悸、循環不全に。
けいれん、腹部の膨張感に。
神経性の消化不良に。
慢性の下痢に。
疝痛に。
○ 肌へ ○
敏感肌、乾燥肌、壮年の肌に。
糸状静脈に。
傷に。
しわに。
顔色を良くします。
妊娠線に。
♀ 女性と男性のために ♂
月経前緊張症に。
性的な障害に。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、鎮静、(神経系)刺激、催淫、穏やかな催眠、
消毒、殺菌、殺真菌、消臭、瘢痕形成、細胞成長促進、皮膚軟化、
鎮痙、駆風、消化促進、強心、(心臓・循環器系)強壮作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
特にありません。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
全てのオイルと合います。
特にローズ、ジャスミン、イランイラン、レモン、ベンゾイン(安息香)、
カモミール、クラリーセージ、ラベンダー、ゼラニウム、コリアンダーなど。
その他のシトラス系のエッセンシャルオイルとも良く合うでしょう。
ネロリ。
その名前は17世紀のイタリア、ネロラ公国(Nerole)の公妃であった
アンナ・マリアが愛用した事に由来します。
公妃はネロリを香水をはじめ、手袋や、沐浴などにも使ったそうです。
精油の蒸留の際には“オレンジフローラルウォーター”が得られます。
エッセンシャルオイルと同じく、スキンケアや香水に良く使われますね。
Citrus vulgaris および C. bigaradia(セビリアオレンジ)はビターオレンジ。
その花からは“ネロリ・ビガラート”いう、ネロリの中でも最上級の精油が採れます。
またC. aurantium var. amaraはスウィートオレンジ。
その花からは“ネロリ・ポルトガル”もしくは“ネロリ・ペタレ”呼ばれる精油が採れます。
他にもレモンやマンダリンなどの花から抽出されるネロリオイルもあります。
オレンジの花は、伝統的に色々な使われ方をしてきました。
結婚式ではブーケや花冠に使われました。
花は純潔を象徴しています。
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