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ディル (シード / ウィード)
エッセンシャルオイル(精油)
ディル (☆シード / ★ウィード) DILL
学名: Anethum graveolens
科名: セリ科
種類: 草木
抽出部分: ☆種子(果実)
★ハーブあるいは葉
(新鮮なもの、あるいは乾燥したもの)
抽出方法: 水蒸気蒸留法
(あるいは水中蒸留法)
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は地中海および黒海地方です。
☆ディル シード(種)はフランス、ハンガリー、ドイツ、イギリス、スペインなど主にヨーロッパで、
★ディル ウィード(葉)がアメリカで生産されています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ハーブ(ハーバル)系
どちらも無色から淡い黄色をしています。
☆ハーブ調の、さわやかな、軽い、暖かい、スパイシーな、フレッシュな香りがします。
★とても甘くスパイシーな、シードオイルと比べると強い香りがします。
ノート(香りの種類): トップ~ミドルノート
香りの度合い: ☆中 ★強
【 主要成分 】
☆カルボン(30~60%)、リモネン、フェランドレン、ミリスチシン、
オイゲノール、ピネン、テルピネンなどです。
★カルボン(☆シードよりは少ないです)、リモネン、ピネン、テルピネンなどです。
◎ 心への癒し ◎
すっきりさせ、元気付けてくれます。
何か大きなショックを受けた時、感情が圧倒された特、危機に陥った時に。
やる気を起こさせてくれます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
消化障害に。
疝痛、腹部の膨張感に。
○ 肌へ ○
創傷を治癒します。
♀ 女性のために ♀
無月経、出産後の母乳の分泌不足に。
【 アロマテラピーでの作用 】
鎮痙、鎮静、発汗、刺激、駆風、健胃、消化促進、血圧降下、
殺菌、殺微生物、殺バクテリア、
催淫、催乳、通経、分娩促進作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
かつては出産を楽にするのに用いられたそうです。
妊娠中は避けた方が良いでしょう。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
オレンジ、マンダリン、ベルガモット、プチグレン、サイプレス、ゼラニウム、
マートル、ローズマリー、エレミ、ミント、コリアンダー、キャラウェイ、ナツメグなど。
シトラス系およびスパイス系と相性が良いです。
ディルの名前が初めて文献に現れたのは、なんと5000年も昔のエジプト。
コリアンダーなどと混ぜて頭痛薬に使われました。
ディルは、ギリシャ人やローマ人も愛用していました。
現在でもディルは料理にもよく使われますね。
ちなみにこの“ディル”という名前は
“和らげる、鎮める”(古アングロサクソン語:ディレ)に由来します。
ディルにもまた、ケモタイプが何種類かあります。
例えば成分のフェランドレンですが、イギリスおよびスペイン産のオイルには含まれます。
ですが、ドイツ産のオイルには、含まれません。
また日本やインドでも“インディアンディル”、“イーストインディアンディル”
と呼ばれる種が栽培されています。
このシードから作られる商業用オイルは、エッセンシャルオイルとは若干、化学合成が異なります。
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