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ゼラニウム
エッセンシャルオイル(精油)
ゼラニウム GERANIUM
学名: Pelargonium graveolens
(Pelagoniumとなっている場合もありますが、正確には r が入ります。)
科名: フクロソウ科
種類: 草木
抽出部分: 花、茎、葉
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は南アフリカになります。
ロシア、エジプト、コンゴ、日本、中米、ヨーロッパなどで主に栽培されています。
エッセンシャルオイルは主にレユニオン(ブルボン)島で、
他にもエジプト、フランス、イタリア、モロッコ、ロシア、中国などでも生産されています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】
黄色系の色です。レユニオン島の精油は、緑ががかったオリーブ色をしています。
バラのような、ミント調の、甘い、重い、フレッシュな、強い香りがします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 中~強
【 主要成分 】
シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、オイゲノール、ミルテノール、
テルピネオール、イソメントン、メントン、フェランドレン、サビネン、リモネンなどです。
◎ 心への癒し ◎
神経性の緊張に。
ストレス症状に。
不安と抑うつを鎮めてくれます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
神経痛に。
のどの痛み、扁桃腺に。
静脈瘤、乳房のうっ血に。
浮腫に。
循環不全に。
毒素の排泄に役立ちます。
副腎皮質の症状に
痔に。
○ 肌へ ○
にきび、湿疹に。
内出血、毛細血管が切れた場合に。
火傷、皮膚炎に。
つやの無い肌、脂性肌、壮年の肌に。
白癬、潰瘍、切り傷、傷に。
しらみ、蚊よけに。
♀ 女性のために ♀
更年期障害に。
整理前困難症に。
乳房のうっ血に。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、強壮、刺激(副腎皮質とリンパ系)、抗炎症、抗痔、消毒、鎮痛、
収斂、止血、血管収縮、瘢痕形成、細胞成長促進、癒傷、皮膚軟化、
消臭、利尿、抗真菌、殺癬、駆虫作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
レユニオン島産オイルは、過敏肌の方にに接触障害を起こす場合があります。
ホルモン系の働きを規則的にしますので、妊娠中は大量に使えません。
一般的な使用においては毒性、刺激性、感作作用はありません。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ラベンダー、パチョリ、クローブ、ローズ、サンダルウッド(白檀)、
ジャスミン、ジュニパー、ネロリ、ベルガモット、アンゼリカ、オレンジ、
キャロット シード、クラリー セージ、グレープフルーツ、シダーウッド、
シトロネラ、バジル、プチグレン、ライム、ローズウッド、ローレルなどです。
シトラス系のエッセンシャルオイルと相性が良いでしょう。
ゼラニウムの精油がとれる種類はいくつかあります。
一般的に香料用、またエッセンシャルオイル用に栽培されているのは
この“ニオイテンジクアオイ”です。
実際、ゼラニウム(フクロソウ属)、ペラゴニウム(テンジクアオイ属)には
700種以上もの栽培種が観賞用としてあります。
(ペラルゴニウム属は、古くはフウロソウ属(Geranium)に分類されており、
葉の形からアオイ科とされていました)
モロッコでは“アブソリュート”および“コンクリート”も生産されています。
現在、石鹸や香水の芳香に、また多くの芳香を模造するのにも用いられています。
中でもレユニオン島産のゼラニウムオイルは香料として、他の産地よりも好まれています。
ゼラニウムはその昔、よく家の周りに植えられました。
なぜなら優れた治療の力を持つと同時に、悪霊を追い払う、とも考えられていたからです。
【 管理人の印象 】
ツンとした、少し鼻を突くような独特のトップノートがあります。
人によってこの香りは好みが分かれるでしょう。
管理人も最初は少し苦手な香りでした。今では慣れましたが。
ゼラニウムの花の香りも、人によって好き嫌いがあるようですね。
甘さと鋭さの混じった、くせのある香りです。
また成分的にローズと同じゲラニオールやシトロネロールを持ちます。
そのためでしょう。若干、ローズと似た雰囲気の香りがあります。
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