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ジュニパー
エッセンシャルオイル(精油)
ジュニパー JUNIPER
学名: Juniperus communis
科名: ヒノキ科
種類: 潅木
抽出部分: ベリー(果実)
あるいは針葉樹、木部
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は北ヨーロッパ、アジア北部、カナダなどの北半球が原産になります。
エッセンシャルオイルの生産は主にイタリア、フランス、オーストリア、チェコスロバキア、
スペイン、ドイツなどのヨーロッパと、またカナダでも行われています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】
水のような白色から淡い黄色をしています。
甘くさわやか、いぶしたような、バルサム調の香り。
またベリーのオイルはウッディーな、
葉・木部のオイルはテルペンチン様の香りもします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
主にモノテルペン類です。
ピネン、ミルセン、サビネン、リモネン、シメーン、テルピネン、ツジョン、
カンフェン、カジネン、セドレン、ボルネオール、テルピネオールなどです。
◎ 心への癒し ◎
不安、ストレス症状に。
神経性の緊張に。
神経を明敏に、刺激、強化します。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
風邪、インフルエンザ、感染症に。
動脈硬化、静脈瘤に。
老廃物、毒性物質の排出に。
関節炎、痛風、リューマチに。
セルライト、肥満に。
膀胱炎、有痛排尿困難に。
○ 肌へ ○
にきび、湿疹、脂性肌に。
皮膚炎、肌理の整調に。
傷に。
脱毛に。
♀ 女性のために ♀
無月経、月経困難症に。
こしけに。
【 アロマテラピーでの作用 】
鎮静、鎮痙、神経鎮静、催淫、強壮、刺激、発赤、発汗、
抗リューマチ、抗神経障害、消毒、抗毒、解毒、殺菌、殺虫、殺微生物、
収斂、駆風、浄血、瘢痕形成、癒傷、利尿、月経促進作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
皮膚を少し刺激する可能性があります。
子宮の筋肉を刺激しますので、妊娠中は使用してはいけません。
腎毒性があります。腎臓疾患の方は、使用できません。
また、身体に炎症を起こしている場合も、避けてください。
強い精油です。子供への使用、長期間の使用は避けましょう。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
サンダルウッド(白檀)、シダーウッド、マスティック、バルサム(トゥルー)、
オークモス、ガルバナム、エレミ、サイプレス、パイン、シルバー ファー ニードル、
クラリー セージ、ラベンダー、ラバンディン、ラブダナム、ローズマリー、
ベンゾイン(安息香)、ベチバー、ゼラニウムなど。
シトラス系のエッセンシャルオイルと相性が良います。
ジュニパーは昔から、医療的に大きな役割を果たして来ました。
フランスでは病院で空気洗浄に、ジュニパーとローズマリーを焚きました。
コレラや腸チフスなど、伝染病の感染から人々を守ってきたのです。
古代からギリシャ、ローマ、アラブ世界の医師達もジュニパーの消毒特性を高く評価していました。
旧約聖書にもジュニパーの記述が見られます。
15~16世紀頃、薬草学の専門家達は、咬傷の治療にも役立つ、と評しています。
またユーゴスラビアでは万能薬とされていました。
そうそう、お酒の“ジン”の成分であることも、忘れてはいけませんね。
ちなみにケルト語の“Juniperus”には“咬みつく事”の意味があります。
【 管理人の印象 】
爽やか且つ甘さも含む、強い香りがします。
また封を開けて期間が経ってくると、甘さが増すような気がします。
どちらかといえば男性に好まれる香りではないでしょうか。
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