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クミン

エッセンシャルオイル(精油)

クミン CUMIN
学名: Cuminum cyminum
科名: セリ科
種類: 草木
抽出部分: 熟した実、種子
抽出方法: 水蒸気蒸留法


【 原産地・分布・生産地域 】
原産はエジプト。
地中海地方をはじめ、インドやロシアでも栽培されています。
精油は主にインド、スペイン、フランスで生産されています。

【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  
スパイス系
淡い黄色から緑色をしています。
温かい、ソフトな、スパイス調の、麝香のような、
しみとおる、強く刺激的な香りがします。

ノート(香りの種類): トップノート
香りの度合い: 極強

【 主要成分 】
クミンアルデヒドなどアルデヒドが殆どで最高60%。
ピネン、テルピネン、シメン、フェランドレン、ミルセン、リモネン、
ファルネセン、カリオフィレン、テルペン炭化水素が最高で52%になります。



◎ 心への癒し ◎
神経疲労、衰弱、疲労感、無気力などに。
神経系に対して強力な強壮作用を持ちます。

☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
頭痛、偏頭痛に。
消化不良、疝痛、腹部の膨張感に。
けいれんに。
循環不全に。
体内の毒素の滞留対策、デトックス(解毒)に。

♀ 女性と男性のために ♂
男性の生殖能力を高めると言われています。
月経周期の正常化に。



【 アロマテラピーでの作用 】
消化促進、駆風、利尿、消毒、抗毒、殺菌、殺寄生虫、駆虫、
刺激、強壮、神経鎮静、鎮痙、催淫、浄血、月経促進作用があります。


【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
クミンには強い光毒性があります。
また妊娠中の使用も避けてください。

香りも強いですので控えめにする方が良いでしょう。
その他の毒性、刺激性、感作作用はありません。


相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
ラベンダー、ラバンディン、コリアンダー、ローズマリー、カモミール、アンジェリカ、
キャラウェイ、カルダモン、ローズウッド、ガルバナムなど。
オリエンタル系のオイルと相性が良いでしょう。

Cuminum cyminum 2.jpgちょこっと小話を (^-^)b

古くは旧約聖書の時代から珍重されてきたオイルです。
エジプトでは頭痛薬としても用いられました。


インドのアーユルヴェーダでは刺激剤のほか、
腹部・消化器系の問題にも使われています。
中東では昔からスパイスとして用いられ、カレーのスパイスとしてもお馴染みですね。


ギリシャ人やローマ人はお墓にクミンを供えましていました。
またユダヤのパリサイ派は租税の一種として納めていました。


その貴重さから、中世イギリスでも通貨の一種として使われたこともあります。
領主への奉公の替わりにクミンを納入したのです。
ただ、キャラウェイが入ってきてからは、その人気は衰えていきます。


現在では、獣医学での消化薬に、飲食物のフレーバーに、
そして化粧品や香水の香料原料にと、幅広く使われています。





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