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カンファー
エッセンシャルオイル(精油)
カンファー (ホワイト / ブラウン / ブルーもしくはイエロー) CAMPHOR
学名: Cinnamomum camphora
科名: クスノキ科
種類: 高木
抽出部分: 木部、根、枝
抽出方法: 水蒸気蒸留法
(減圧分留により3種に分かれる)
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は日本、台湾、中国です。インド、セイロン、マダガスカル、スマトラ、
またエジプトや南ヨーロッパ、アメリカでも栽培されています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】
〔 ホワイトカンファー 〕
無色から淡い黄色をしています。
分留工程における沸点は一番低く、軽いです。
フレッシュな、鋭くシャープな、しみとおるような、樟脳の香りがします。
〔 ブラウンカンファー 〕
沸点が中くらいです。
〔 イエロー(ブルー)カンファー 〕
最も重く、黄色ないし青緑色をしています。
ノート(香りの種類): トップ~ベースノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
〔 ホワイトカンファー 〕
シネオール、ピネン、テルピネオール、カンファー、
サフロール、ボルネオール、カンフェーン、メンソール、チモールなどです。
(サフロールは含まれません。)
〔 ブラウンカンファー 〕
サフロール(最高80%)、テルピネオールなどです。
〔 イエロー(ブルー)カンファー 〕
殆どサフロール、その他セスキテルペン類、セスキテルペンアルコールなどです。
◎ 心への癒し ◎
刺激と鎮静、バランスをとる力に優れた精油です。
うつ症状に、感情鈍麻症に。
病後の回復に。
心身症、神経症に。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
風邪、熱、インフルエンザに。
感染症全般に。
咳、気管支炎、悪寒に。
循環器系に。
関節炎、筋肉痛、捻挫に。
リューマチに。
便秘、下痢に。
泌尿器系に。
○ 肌へ ○
ニキビ、吹き出物、潰瘍、脂性肌に。
火傷、炎症に。
虫除けに。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗炎症、抗ウィルス、鎮痛、鎮痙、誘導刺激、刺激、
抗うつ、発汗、発赤、利尿、去痰、緩下、強心、駆風、
血圧上昇、解熱、消毒、殺菌、癒傷、殺虫、虫下し作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
アロマテラピーで使用できるのはホワイトカンファーのみです!
ブラウンおよびイエロー(ブルー)カンファーにはサフロールを含み、
毒性および発ガン性がありますので使用できません。
またホメオパシー療法とは併用できません。
ホワイトカンファーは一般的には毒性・刺激性・感作作用ともに低いといわれています。
ですが使用量が多いと痙攣や嘔吐を引き起こす可能性があります。
また子供、妊娠中の方、喘息の方、てんかんの方には使用できません。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
カモミール、メリッサ(レモンバーム)、ラベンダー、バジル、カユプテなどと合うでしょう。
伝統的に感染症の予防薬とされていました。
また宗教上でも、よく使われた植物です。
東洋では、神々に献じられた木として考えられていた文明もありました。
英雄達は、この葉で作られた冠を与えられたといいます。
固形状のカンファーは木部から結晶の状態で採取できます。
またカンファーにはたくさんの種類があります。
・芳樟(ホウショウ)
日本(カンホール、サフロール)および台湾産のカンファー(カンホール、リナロール)と、
2種類のケモタイプがあります。
また枝葉からはホーリーフオイル / ホーウッドオイルが取れます。
・アノピンオイル:
中国産のカンファーから取れます。
・ボルネオール
ボルネオカンファー(龍脳油)の事です。
カンファーと名がついていますが、このカンファー Cinnamomum camphoraとは区別してください。
この精油はフタバガキ科の植物から得られます。
カンファーよりも穏やかなため、アロマテラピーでも良く用いられます。
(⇒ボルネオールを参照のこと)
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