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カルダモン
エッセンシャルオイル(精油)
カルダモン CADOMON
学名: Elettaria cardamomum
科名: ショウガ科
種類: 多年草
抽出部分:
熟した果実(シード)を乾燥させたもの
抽出方法: 水蒸気蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産は南インドを中心としたアジアの熱帯地域です。
栽培はインドをはじめスリランカ、ラオス、グァテマラ、エルサルバドルなど。
オイルの生産も主にインドで、その他スリランカ、グァテマラ、ヨーロッパでも生産されています。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 スパイス系
無色から淡い黄色をしています。
スパイシーな、温かい、甘い、ウッディーな、樟脳のような、ビターレモンのような、
強い、オリエンタルな、芳醇な、バルサム調の香りがします。
ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い: 非常に強い
【 主要成分 】
酢酸テルピネルおよびシネオールが各々最高で50%を占めます。
その他サビネン、リモネン、リナロール、酢酸リナリル、ピネン、ジンギベレンなどです。
◎ 心への癒し ◎
神経性のストレス、緊張に。
精神疲労に。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
食欲不振に。
消化不良、腹部の膨張感、疝痛に。
さしこみ、胸焼け、吐き気に。
痙攣に。
口臭に。
【 アロマテラピーでの作用 】
神経系の強壮、刺激、鎮痙、催淫、頭部疾患の回復、駆風、利尿、消毒、
消化、健胃、唾液分泌促進、食欲増進作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
特にありませんが、まれに肌の弱い方はアレルギー反応が生じる場合があります。
香りとしては非常に強いため、他の香りを簡単に覆い隠してしまいます。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
フランキンセンス(乳香)、シダーウッド、ガルバナム、
ラブダナム、ベルガモット、オレンジ、ネロリ、ローズ、イランイラン、
キャラウェイ、クローブ、シナモンなどと合うでしょう。
特にオリエンタル系のエッセンシャルオイルとは相性が良いです。
エジプトでは香料や薫香に使われました。
他にも種子を噛むことで、歯の美白にも利用したそうです。
現在のエジプトでは、コーヒー豆のように挽かれ、飲用されています。
ローマ人やアラブ人も、この消化器系への働きを利用していました。
ヒポクラテスは“咳、腹痛、痙攣、坐骨神経痛、神経症状、尿毒症、
その他には蛇に噛まれた時にこれを用いると良い”としました。
インドでは古くから香辛料、医薬にと使われてきました。
現在、カレーやスパイス製品に欠かせない、家庭用スパイスでもありますね。
実際にカルダモンオイルが初めて蒸留抽出されたのは、1544年前後になるようです。
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