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イランイラン
エッセンシャルオイル(精油)
イランイラン YLANG-YLANG
学名: Cananga odorata var. genuina
科名: バンレイシ科
種類: 高木
抽出部分: 花
抽出方法:
水蒸気蒸留法 / 水中蒸留法
【 原産地・分布・生産地域 】
原産はアジアの熱帯地域です。
南西諸島、セーシェル諸島、モーリシャス、タヒチ、フィリピンなど。
オイルの産地はマダガスカル、レユニオン、コモロ諸島などです。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 オリエンタル・エキゾチック系
淡い黄色をしています。
柔らかな、フローラル調でエキゾチックな、甘く重厚な、
バルサム調の、官能的な、オリエンタルな、華やかな、享楽的な、
少しスパイシーな、クリーミーで豊かなトップノートもあります。
ノート(香りの種類): ミドル~ベースノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
安息香酸、ファルネソール、ゲラニオール、リナロール、
ベンゾイン酸メチル、サリチル酸メチル、パラクレトール、
酢酸ベンジル、オイゲノール、サフロール、カジネン、ピネンなどです。
◎ 心への癒し ◎
アドレナリン流出を抑制します。
神経系をリラックスさせて、喜びの感情をもたらします。
抑うつ、不眠症、神経の緊張に。
怒りをなだめ、不安、ショック、パニック、恐怖など、
様々な負の感情を解きほぐします。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
速い呼吸を静め、血圧を下げます。
神経系全般にリラックス効果をもたらします。
腸内の感染症に。
○ 肌へ ○
皮脂の分泌バランスをよくします。脂性肌、乾燥肌どちらにも有効です。
頭皮には強壮、刺激効果があります。
♀ 女性と男性のために ♂
生殖器系に結びついた、いろいろな障害に。
性的障害の改善に。
不感症、インポテンツに。
【 アロマテラピーでの作用 】
抗うつ、催淫、神経鎮静、神経強壮、調整、循環器系刺激、血圧降下、
消毒、抗感染、抗菌、抗脂漏症、幸福感を増す作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
無毒で非刺激性ですが、過敏反応を起こしたという報告があります。
酔うような強い香りは、人により頭痛や吐き気を催すこともあるようです。
リラックス効果のある精油ですが、あまり長期間にわたって使用していますと、
反対の結果を引き起こしてしまう事もあります。
気をつけて使えば大丈夫でしょう。
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
オレンジ、グレープフルーツ、サンダルウッド(白檀)、シトロネラ、
ジャスミン、ネロリ、パチュリー、バーベナ、ローズ、ベルガモット、メリッサ、
ラべンダー、レモン、ローズウッド、ベチバー、オポパナックス、ミモザ、
カッシー、ペルーバルサム、チューベローズ、コスタスなどと合います。
フローラルベースとオリエンタルベースになります。
単独でも、とても魅力的な香りのエッセンシャルオイルです。
名前はマレー語で“アランイラン”、「花の中の花」という呼び名に由来します。
香料の木、として有名ですね。
インドネシアでは、新婚のカップルが夜を過ごすベッドに
イランイランの花をまきちらす風習があります。
この香料の催淫特性を尊重したものでしょう!
新鮮な花を水蒸気蒸留法および水中蒸留法で蒸留しますが、
最初の蒸留分 約40%を“イランイラン エキストラ”と呼びます。
これが最上級品とされています。
さらに1級、2級、3級と取ることが可能ですが、質は落ちます。
また1~3級を分留せず“コンプリート”オイルとして作られることもあります。
ちなみに3級以後のものが“カナンガ”の名称で市場に出ることもあります。
イランイランはその昔、「貧乏人のジャスミン」と呼ばれたこともありました。
ですが現在、華やかな香りもさることながら優れた揮発保留剤ともなるため、
高級な香水にも広く使われています。
【 管理人の印象 】
初めてこの香りを嗅いだ時、ある黄色い包装のガムを思い出しました。
たしか昔、こんな香りと味のガムがありましたよね!?
とかく甘ったるい、濃密な香りです。
またその濃厚さのため、人によって好き嫌いがあるようです。
オリエンタルで魅惑的、官能的という表現では、
エッセンシャルオイルの中でも1、2を競うのではないでしょうか。
とても華やかな香りです。
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