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アンジェリカ (ルート / シード)
エッセンシャルオイル(精油)
☆アンジェリカルート ★アンジェリカシード ANGELICA
学名: Angelica archangelica
科名: セリ科
種類: 草木
抽出部分:
☆根と根茎 ★種子あるいは果実
抽出方法: 水蒸気蒸留法
(根からは少量の“アブソリュート”も抽出可)
【 原産地・分布・生産地域 】
原産はヨーロッパ、シベリアです。
主にハンガリー、ドイツ、ベルギーなどで栽培されます。
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】 ハーブ(ハーバル)系
☆ルートオイル(根)は無色から淡い黄色をしています。
時間と共に黄土色に変化していきます。
豊かなハーブらしい、アーシーな香りがします。
★シードオイル(種)は無色です。
特に色の変化はしません。フレッシュな、スパイシーな香りです。
ノート(香りの種類): ☆ベースノート ★トップノート
香りの度合い: 強
【 主要成分 】
ボルネオール、リナロール、ベルガプテン、
リモネン、フェランドレン、ピネン、オソール、
アンゲリシン、ベルガプテン、インペラリトンなどです。
◎ 心への癒し ◎
疲労困憊とストレス、偏頭痛に。神経性の緊張に。
また疲れた心と弱まった心臓を蘇らせてくれます。
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
身体に対して強力な強壮作用があります。
風邪に。
貧血、食欲不振、腹部の膨張感、消化不良に。
また肺の働き全般に。
痛みをスピーディに取り去ります。
毒素の排泄効果があります。
毒蛇に噛まれた時に!
○ 肌へ ○
抗炎症作用が肌のトラブルに有効でしょう。
鬱血し、くすんだ肌に。
かゆみや乾癬に。
真菌の生長をおさえます。
♀ 女性と男性のために ♂
エストロゲンホルモン生産を促進します。
月経痛を和らげてくれ、また順調にしてくれます。
男女ともに不妊症に対しても効果があるそうです。
アンジェリカは少量の使用では刺激作用がありますが、
使用量が増えると逆に鎮静・安定作用が働きます。
またアンジェリカは性欲を高める効果があります。
【 アロマテラピーでの作用 】
強壮、強肝、去痰、駆風、健胃、消化促進、
解熱、神経強壮、催淫、刺激、
鎮痙、通経、発汗、利尿、抗バクテリア、抗真菌作用があります。
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
妊娠中の方、および糖尿病の方は使用を避けてください。
また使用しすぎは不眠症を引き起こす恐れがあります。
ルート(根)オイルには光毒性があります。日光に注意。
(ベルガプテンが含まれています。)
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
カモミール、グレープフルーツ、ゼラニウム、バジル、オポパナックス、
コスタス、オークモス、マンダリン、ラべンダー、レモン、パチュリー、
クラリセージ、ベチバー、シトラス系などと合います。
16世紀頃に北アフリカからヨーロッパに広まったようです。
天使ミカエルの日5/8に最初の花を咲かせたといわれます。
そして神秘的な儀式に用いられてきました。
修道院の中でよく見かけられ、“エンジェルグラス(天使草)”とも呼ばれていました。
(学名Angelica archangelicaの中に、ちゃんと天使、Angelが入っていますね^^)
医師パラケルススは、アンジェリカを万能薬とみなしていました。
実際ヨーロッパでは、気管支系、循環器系、免疫系、心臓強壮など
様々な症状に広く用いられています。
英国薬草薬局方でも、循環不全による気管支炎の特効薬とされており、
また中国ではこの植物を婦人系の疾患10種類以上に処方され、
朝鮮人参に次ぐ薬草とされています。
その他にも、ジンなどお酒の香りづけにも、昔から使われています。
(フランスのリキュールの中にも、このハーブが入っているものがあります)
また砂糖づけやケーキの飾りなどにも用いられてきました。
アンゼリカは30種類以上もの種類があり、薬用によく用いられるハーブです。
そして昔から香水やコロンなどにも使われており、
その豊かな香りもまた、高い評価を得ています。
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