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◆エッセンシャルオイルの毒性について


◆エッセンシャルオイルの毒性について

精油の危険性、毒性について考えてみたいと思います。
あなたは“毒”というと、どんなものを想像しますか?


一般的には“そのまま毒”になるもの、つまり“毒性の物質”があって、
それを体内に取り込むことで中毒になる、そんなイメージではないでしょうか。


自然界にそういった“毒物”は多数、存在します。
ただし、そういったものばかりが毒になるわけではありません。

例えば私達の身近にある“塩”や“砂糖”。
時と場合によってはそういったものも、毒になる場合がありますよね。

糖尿病の方にとっての砂糖、場合によっては非常に危険な事になります。
塩だってそうです。
身体に必要不可欠でありながら、過剰の摂取は弊害をもたらします。



また逆に一般的には“毒物”とされている物質も、場合によっては薬となります。

例えば有名な有毒植物の“トリカブト”。
トリカブトには“アコニチン”という物質が含まれており、これは強力な神経毒です。
しかしごく少量を正しく取り扱えば、とても効果の高い鎮静剤として使うことが出来るのです。
また植物自体も、正しく処理する事で“漢方薬”として使われもします。


つまり普段無害なものも、状況によっては毒となり、
一般には有毒なものも、場合によっては薬となりうるのです。


アロマテラピーで使うエッセンシャルオイル。
それらは自然界に存在している時と比べて何十倍、何百倍と高濃縮されています。
そして化学物質毎に特性があり、中には非常に作用が強いものもあるのです。

実際、ラベンダーのように穏やかなオイルの方が少ないです。
エッセンシャルオイルも先ほどのトリカブトと同様に、
その使用方法・濃度・品質はとても重要になってきます。


私達はその使用するエッセンシャルオイルについて効果・効能と同時に
きちんと危険性についても知っておく必要があるのです。





どの精油に、どれくらいの危険性があるのか?
これまで様々な研究がなされてきましたし、現在も日々研究されています。

そして多くの精油について“致死量”が調べられています。
【 LD50という数値(LD : Lethal Dose)で表されるこれは、
マウスやウサギなどの被実験動物の50%が死に至る薬物濃度を表します。】

ただしこれは、人間に適用した際においては限られた意味でしかありません。
また、毒性の現れ方は個人差もありますし、体調などによっても左右されます。

ある人にとっては大丈夫でも、別の人にとってはそうでない事。
そういった危険性があることは、アロマテラピーを行う上で心得ておくべき大切な心構えです。





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